 私の体験談
以前、依頼を受けて小学校に親子ヨガのレッスンに行きました。
その時、質問コーナーで３、４年生くらいの男の子に「ヨガってなぁに（どんな意味）？」と聞かれて、とっさに答えられないことがありました。未熟だったんです・・・。
伝統的なヨガの考え方
ヨガとは調和をはかること、つまり仲良くなることです。
呼吸やアーサナ（ポーズ）を通して心と身体の調和をはかります。
汗をかいたり、血行促進したり、内臓に刺激をいれたりすることでデトックスができることも有意義ですが、心のデトックスもできるのです。
というのは、伝統的な教典にも記されているのですが・・・
「ヨーガシ チッタ ブリッティ ニローダハ（ヨーガとは心素の働きを止滅することである）」ということなのです。
この心素とは大まかに言うと、相対的関係の中で（何かとの関係をもちながら、何かと比較しながら）自分を定める思いのことです。
普段、私たちの生活の中でほとんどの時間が外に意識を向けていることが多いのではないでしょうか？仕事をする、人と会う、買い物に出かける・・・外界にばかり向いている意識を一日のうちの１時間でもご自分の内面に向けてみましょう。
身体を使っての練習（ポーズ、アサナ）
「内面に意識を向ける」と簡単に言っても実際には難しいので、身体を使って
集中する練習がポーズのもともとの由来です。現代は、ポーズをとるという型
が先行していますがそれでも良いと思います。実際に私もそうでした。ポーズ
をとった後「なんだか体の調子がいいなぁ」といった風でした。
心のお掃除
ヨガをすることに慣れてくると次第に「体の調子がいいなぁ」だけでなく、ポーズ
が終わった後に「心の中のわだかまりがなくなった！」という感覚を味わうように
なりました。これもきちんと根拠があるのです。
①姿勢を整える
わかりやすい例で言うと、しょんぼりしている時は姿勢もしょんぼりしているの
です。胸を張って「落ち込んでます。」と言っている人は見たことないですよね。
良い姿勢は身体の健康につながるだけではなく、心も健やかにさせてくれるのです。
いろいろなポーズをとりながら、実はその中で姿勢を正す練習をしています。
横向きの状態、ねじった状態、曲げいる状態、伸びる状態・・・いろいろな格好
の中で姿勢を整えて、心もスッキリします。
②深呼吸
ヨガの呼吸法はたくさんあります。その中の多くは深呼吸です。胸を使う深呼吸
もあれば、お腹を使う深呼吸もあります。ジィーノンで行うヨガのクラスも深呼吸
で進めています。例えば緊張している時、運動しているわけでもないのにドキドキ
するだけでなく息が荒くなったり、浅くなったりしますよね。呼吸も心と密接に関わ
りがあるのです。
ジィーノンが考えるヨガ
体をキレイにしたり、調子を整えるだけでなく心のバランスがとれるようになると日々の生活も快適になります。心身の健やかさをヨガを積み重ねながら育めるようお手伝いします。
内面に起こることに気づいていますか？内側に湧いてくるものを受けとめてみましょう。例えば、それが“イライラ”でもいいのです。内側におこるものをよくみつめて、それを抱きしめます。
それから「本当にこのイライラが今、自分にとって必要なのか？」もう一度考えて、「要らない」と思ったら手放せばいいだけのこと・・・
身体だけではなく、内面もスッキリできたら、てのひらを合わせて合掌、合わせたてのひらのあたたかさを感じましょう。ナマステ
インド中央政府公認ヨーガインストラクター
日本ヨーガ療法学会会員
のりこ
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